ビービー・レクサ『エクスペクテーションズ』 話題のヒットメーカーによる待望のデビューアルバム

ビービー・レクサ『エクスペクテーションズ』

 今年上半期アメリカのラジオで最もかかった曲の調査(ニールセン)で1位のエド・シーラン、3位のブルーノ・マーズに挟まり2位に選ばれたのがビービー・レクサ、89年ブルックリン生まれのアルバニア系アメリカ人。フォール・アウト・ボーイのメンバーとのバンド活動後12年ロサンゼルスに移住、レーベルに売り込みをしたデモ曲の「ザ・モンスター」がエミネムにピック・アップされたことがきっかけでレーベル契約、14年にデビューをはたしました。ソングライター&コラボレーターとして、デヴィッド・ゲッタの「ヘイ・ママ」、G・イージーの「ミー・マイセルフ・アンド・アイ」などのヒットを連発するとともに17年には自身のEPから「アイ・ガット・ユー」「メント・トゥ・ビー」のヒットを生み出しました。

 エッジが効いたエキゾチックな歌声も素晴らしいのですが、最大の魅力は一度聴けば忘れられないキャッチーなリフに絡むマイナー的なメロディー。アルバニアというルーツを感じさせます。

(ワーナーミュージック・1980円+税)=北澤孝

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