ホンダ田辺TD「パワーユニットの新しいアイテムをテスト。有意義な一日だった」:F1テスト デイ1

 2018年F1インシーズンテストがハンガリーで行われ、初日の7月31日、トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは全体の3位のタイムを記録した。
 トロロッソ・ホンダは今回2日間にわたりピレリの2019年用タイヤ開発テストにも協力、そのため2台のマシンを走らせた。ハートレーはトロロッソ・ホンダのテストを行い、ショーン・ゲラエルはピレリの2019年用開発プログラムに専念した。

 ハートレーはこの日参加した全ドライバー中最多の126周を走行、ウルトラソフトタイヤで記録した1分19秒251で3位となった。

 2019年プロトタイプタイヤで走行したゲラエルは、午後のセッションにおいてターン11でハイスピードクラッシュ、セッションは赤旗中断となった。ゲラエルにけがはなかったものの、マシンは大きなダメージを負い、チームはその後の走行を中止した。ゲラエルは合計109周を走り、タイムは1分21秒451で10位だった。

 田辺豊治ホンダF1テクニカルディレクターは、この日、パワーユニット(PU)/エンジンの新しいアイテムをいくつかテストしたと語った。

「今回のハンガリーテストでは、車体側の開発をメインにプログラムを組んでいますが、PU側でもいくつかの新しいアイテムのテストをしています」と田辺テクニカルディレクター。

「今日のセッションについては、午前は非常にスムーズでしたが、午後は終了まであと1時間半のところで強い雨に見舞われ、そのままプログラムを終える形になりました。ただ、全体としてはブレンドンが126周を走行し、有意義なデータを得られた一日でした。夜間の作業でデータの分析を行い、明日もまたいいテストができればと思っています」

 テスト2日目にもトロロッソ・ホンダは2台を走らせ、チーム自体のテストをゲラエルに、ピレリテストをハートレーとピエール・ガスリーに託す予定だ。

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