JR呉線あす海田市―坂再開 山陽線は10月全通見込み

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 JR西日本は7月31日、西日本豪雨による被災で広島、山口県内に不通区間が残る山陽線について、これまでの予定より1カ月早め、10月中に全線復旧の見込みと発表した。夏休み明けの通学輸送に備え、今月2日に呉線の海田市―坂間を再開するなど山陽、呉線とも段階的に運転区間を拡大する。呉線のうち乗客の多い広島―広(呉市)間は、予定を2カ月早め、9月中に直通運転を再開する見込み。

 復旧の前倒しは、土砂の撤去や仮置き場確保などがスムーズに進んだため。山陽線は貨物輸送の大動脈でもあり、JR西日本は本社(大阪市)の建設工事チームも投入して復旧を急いだ。

 不通が続く海田市―三原間のうち、海田市―瀬野間は今月18日に再開。同21日から、不通区間に残った車両を使い、東広島市内の八本松―白市間で朝夕を中心に運転する。白市―三原間には同日から代行バスが走る。広島―白市間の直通再開は9月中の見込み。瀬野―八本松間は復旧までの間、道路渋滞などを理由にバス代行をしない。

 呉線は、海田市―坂間の再開に合わせて今月2日から、代行バスを坂―呉、広間に変更する。同20日からは呉―広間で朝夕を中心に電車を再開。9月中には広島―呉、広間が鉄路で結ばれる。広島呉道路の復旧見通し(11月)より早い。広―三原間には、8月11日から代行バスが走る。

 岩徳線岩国―周防高森間は8月20日、芸備線下深川―狩留家間は同25日に再開する。芸備線三次―備後落合間と福塩線府中―塩町間は来年1~3月中の見込み。橋梁(きょうりょう)流失で復旧に「1年以上」かかる芸備線狩留家―三次間について、北野真・広島支社長は「ローカル線の経営は厳しい状況だが、災害とは別問題。復旧すべく、方法を精査している」と述べた。