台風12号 九州から遠ざかるが、太平洋側は1日昼過ぎまで土砂災害に警戒を

1日(水)午前9時現在の台風の位置と今後の進路予想

 台風12号は東シナ海を西に進み、九州南部・奄美からは遠ざかっているが、これまでの大雨の影響で九州の太平洋側は、きょう1日昼過ぎにかけて土砂災害に警戒が必要だ。
 
 台風12号は、1日9時には鹿児島県枕崎市の西南西の海上にあり、1時間におよそ20キロの速さで西南西へ進んでいる。台風は、九州南部・奄美からから遠ざかりつつあり、今後は東シナ海を西寄りに進み、3日(金)には中国の華中に上陸する見込み。

1日(水)午前11時現在 土の中に含まれる水分量の図

 台風周辺の暖かく湿った空気が九州南部を中心に流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっている。
 九州の太平洋側では、これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があるため、1日昼過ぎにかけて土砂災害に警戒が必要だ。低い土地の浸水、河川の増水、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要となる。
 発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めるよう心掛けたい。
 奄美では1日は強い風が吹き、九州北部と九州南部・奄美はうねりを伴いしける。九州南部・奄美を中心に、強風やうねりを伴った高波に注意が必要だ。

© 株式会社ウェザーマップ