フォーミュラE併催のジャガー電動ワンメイクにレイホール・レターマンが女性ドライバー起用し参戦

 ABBフォーミュラE選手権のサポートレースとして2018/19年シーズンからの開催が予定されている電動ツーリングカーのワンメイク、ジャガーI-PACE eトロフィー。その最初のレギュラードライバーとして、キャサリン・レッグの参戦がアナウンスされた。

 レッグはフォーミュラE創設年の2014年シーズンに、アムリン・アグリから開幕2戦にエントリーした経験があるイギリス人女性ドライバー、ジャガー・eトロフィーにはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLLR)から参戦する。

 インディカー・シリーズなどに参戦しているRLLRは、ジャガー・eトロフィーへ早くからコミットメントを表明しており、計20台が揃う予定の新シリーズでイニシアチブを握るチームになるとの見方が強い。

「私はフォーミュラEのシリーズ創世記から関わっていて、近年の電気自動車市場と電動モータースポーツの成長に強い感銘を受けてきた」とレッグ。

「それと同時に、私は過去10年間ボビー(レイホール)のためにドライブしたいと、ずっと思い続けてきた。その意味でも、今回の契約は私にとって夢が実現したような気分よ」

「ジャガーのようにグローバルで展開する、英国を代表するブランドのクルマに乗り、フルエレクトリックの“革新的なレース”に参戦することは、私にとって最高のチャレンジであり、とても興奮しているわ」

 シングルシーターでは北米のチャンプカーやインディカー、そしてツーリングカーではDTMドイツ・ツーリングカー選手権にも参戦したレッグは、現在IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTデイトナクラスで、マイケル・シャンク・レーシングのアキュラNSX GT3をドライブしている。

 RLLRとしてはレッグに続くセカンドドライバーに関して、9月にイギリスで開催されるジャガー・eトロフィー初の公式テストを前にアナウンスしたいと考えている。

「私は何年もの間、彼女のキャリアを見続けていて、そのパフォーマンスとセルフコントロールの素晴らしさにいつも感銘を受けてきたんだ」と語るのは、チーム代表兼共同オーナーのボビー・レイホール。

「彼女はフォーミュラ・アトランティックからインディカー、そしてデルタウイングでの活躍が印象的なスポーツカー・レーシングの世界でも優れた戦績を残してきた。彼女が我々のチームととともに、このジャガーI-PACE eトロフィーでも良い走りをしてくれると信じている」

 またレイホールは、この新カテゴリー自体に対しても「強く期待している」と抱負を述べた。

「我々はともに働く可能性について長年協議を重ねてきて、ついにこうしてプログラムをまとめることができ光栄に思っている」とレイホール。

「ジャガーとのコミュニケーション、そしてイギリスで進んでいる開発作業の進捗を見て、とても強い印象を受けた。我々はチームとしてすべてのレースに出場することに興奮しているよ」

 また、ジャガーのワークスチームとしてフォーミュラEに参戦するパナソニック・ジャガー・レーシングのジェームス・バークレーも、このサポートカテゴリーに参戦を決めたレッグにエールを送った。

「我々のジャガーI-PACE eトロフィーにキャサリンを迎えることができて心から誇りに思う」とバークレー。

「彼女は情熱的で経験豊富なドライバーであり、もちろん英国ブランドであるジャガーにとって、イギリス人の彼女を最初のドライバーとして発表できたことにも喜びを感じている」

「ボビーがこのシリーズへの強い関与を約束してくれたことで、この新カテゴリーはモータースポーツカレンダーのなかでも強い信頼性を示すことができたと、私はつねづね感謝の言葉を述べてきた」

「さらにキャサリンがチームに加わることは、チャンピオンシップにとって素晴らしい成果であることは間違いないだろう」

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