V長崎後援会 立て直し 長崎商議所会頭が提言

 宮脇雅俊長崎商工会議所会頭は1日の長崎サミットで、サッカーJ1、V・ファーレン長崎の支援策として、休止状態となっている後援会組織の立て直しを提言した。
 V長崎後援会長は県商工会議所連合会長が2代務めたが、前任の上田惠三氏が昨年死去して以来、空席のままとなっている。
 現連合会長の宮脇氏は、事前にV長崎から聴き取った課題をサミットで報告。それによると、スタジアム使用料や駐車場不足対策費など運営コストがかさむ上、平均集客人数がJ1の18チーム中最下位と収入も低迷。県民全体の関心が高いとはいえず、連携や交流のない自治体もあるという。
 宮脇氏は後援会について「活動が停滞しており、早急に立て直す必要がある」と強調。高田明V長崎社長がアウェー会場で対戦チームのサポーターに来崎を直接呼び掛けていると紹介し、「(県外客による)経済効果がある。われわれもいろんな機会を捉え、県民がスタジアムに足を運ぶよう仕掛けたい」と述べた。
 進行役の平家達史日銀長崎支店長は「各地が地域振興のためJリーグチームをのどから手が出るほど欲しがっている。全国に18しかない宝を大切にすべきだ」と指摘した。

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