【神戸製鋼の経常益見通し】〈上期100億円に上方修正〉鉄鋼は悪化、通期350億円据え置き

建機が上振れ/鉄鋼事業の通期経常益100億円下振れ

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 神戸製鋼所は1日、今期業績見通しと4~6月期連結決算を発表した。連結経常利益見通しは上期を100億円(前回予想は50億円)に上方修正したが、通期は350億円で据え置いた。「建設機械において中国における油圧ショベルの販売台数が増加傾向にあることが上期の上振れ要因となる」(同社)が、鉄鋼事業で一過性の生産トラブルによる数量減影響や副原料価格上昇などもあり、通期は据え置きとした。中間配当については10円とする。

 通期の売上高見通しを2兆300億円に増やしており、ROS(売上高経常利益率)見通しは1・7%となる。通期の純利益見通しは450億円。今期のROAは1・5%、ROEは5・9%、DEレシオは0・9倍程度の見通し。なお上期見通しは売上高1兆円、経常利益100億円、純利益300億円。

 通期のセグメント別経常利益見通しは、鉄鋼30億円(前回予想は130億円)、溶接40億円(同45億円)、アルミ・銅20億円(同20億円)、機械55億円(同75億円)、エンジニアリング45億円(同45億円)、建設機械240億円(同210億円)としており、電力事業は20億円の赤字見通し。

 鉄鋼の通期粗鋼生産量は690万トンと前回予想比で10万トンの減産。鋼材輸出比率は25%程度の見通し。

 同時に発表した18年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比10%増の4783億円、経常利益が54・9%減の127億円、純利益が49・4%減の126億円だった。

「10万トン生産減響く」

 ▼勝川四志彦専務談「鉄鋼事業は焼結鉱の生産設備と他設備の生産トラブルに加え、輸送コストや副原料のコストアップがある。マージン改善に取り組んでお客様と交渉を進めていくものの、生産減(10万トン減産)が響いて前回予想比で100億円の経常減益となる見通しだ」

 「起訴されていることについては深く反省している。株主総会を経て体制変更している。品質など検査の自動化については、100億~200億円を予定しているが、40億円分を既に発注し設備投資を進めている。また、品質キャラバン隊の取り組みも進めている」