【高校野球】組み合わせ決定、初戦注目ポイントは? 浦和学院は仙台育英に“リベンジ戦”

8月5日に開幕の甲子園、初戦注目ポイントは?

二松学舎大付VS広陵は広島&巨人のチーム内対決

 第100回全国高校野球選手権記念大会組み合わせが2日、大阪市内で行われた。2回戦から登場する“ラスト8校”に有名校、実力校が集まり、激戦区の様相を呈している。

 このブロックは、2つ勝ち上がれば準々決勝に進出できる有利なブロック。1試合少ない代わりに、例年タフな対戦が続くことが多い。そんな中に入った白山(三重)は、初戦の愛工大名電に勝てば、3回戦は報徳学園と聖光学院の勝者との対戦となり、常連校と次々に当たることになる。“日本一の下克上”を目指す初出場校のシンデレラストーリーが、どこまで続くのかも見逃せない。

 注目は第8日の2試合だ。プロ野球ファンの目線で見ると、二松学舎大付(東東京)は鈴木誠也、広陵(広島)は野村祐輔と、広島が誇る投打の主力を輩出した強豪同士の対戦。カープファンは、どちらも応援したい心境だろう。この試合は、巨人ファンにとっても大江竜聖投手(二松学舎大付)と小林誠司捕手(広陵)の出身校対決となる。

 また、第2試合は2013年の第95回大会1回戦と同じ顔合わせ。この年、左腕・小島を擁して春の選抜大会を制した浦和学院は、1回戦で仙台育英と対戦。壮絶な打ち合いの末、10-11でサヨナラ負けし、春夏連覇の夢を断たれた。浦和学院が5年前のリベンジを果たすか、仙台育英が返り討ちにするか。

創志学園・創成館はプロ注目の逸材同士が激突

 プロを目指せる逸材という観点で言えば、第5日第3試合の創志学園(岡山)と創成館(長崎)の“創・創対決”も面白い。2年生エース・西と5戦連続本塁打の金山という投打の超高校級選手を擁する創志学園と、昨秋の神宮大会で大阪桐蔭を倒し、左の川原陸、右の伊藤大和という力のある2枚看板の投手陣を持つ選抜ベスト8の創成館。接戦必至の面白い組み合わせだ。このブロックには、投打ともにプロ注目の野尻幸輝が引っ張る木更津総合(東千葉)もおり、攻守のバランスがいいチームがひしめいている。

 智弁和歌山の初戦の相手・近江は昨秋の近畿大会準決勝で大阪桐蔭に0-5で敗れている。同大会決勝で、智弁和歌山は大阪桐蔭に0-1。智弁和歌山にとっては決して侮れない。勝ち上がると前橋育英と近大付の勝者との対戦となり、大阪桐蔭に比べるとタフなブロックに入ったと言えるかもしれない。

 “みちのくの剛腕”吉田輝星を擁する金足農(秋田)、昨夏の覇者・花咲徳栄(北埼玉)、横浜(南神奈川)が同居したブロックも、なかなかタフとなった。花咲徳栄と横浜は初戦を勝ち上がると2回戦で対戦。その勝者が金足農と当たる可能性もあり、いずれにしても激戦が繰り広げられそうだ。

 本大会ともなると楽な相手など存在しない。大阪桐蔭が頂点に向けて突っ走るのか、有名校以外の伏兵の台頭があるのか。新調された深紅の大優勝旗を最初に握るのは、どこの学校になるのか。興味は尽きない。(Full-Count編集部)

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