世界遺産記念切手9日発売 「頭ケ島の集落」要望多く

 日本郵便九州支社(熊本市)は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録を記念し、構成資産「頭ケ島の集落」(新上五島町)をモチーフにした切手シート約千枚を9日から販売する。
 切手は禁教期に頭ケ島に移住した信徒の苦難や信仰の復活などをイメージしたデザイン。世界遺産登録が決まった6月下旬に記念品としてシート千枚を発行し、新上五島町が町民や観光客に配布したが、入手を希望する人たちから多くの問い合わせが役場に寄せられ、急きょ販売が決まった。
 2日は日本郵便九州支社五島地区連絡会統括局長の平山晃一・荒川郵便局長が役場で、江上悦生町長に切手シートのレプリカを贈呈。平山局長は「切手を見て現地を訪れ、当時に思いをはせてほしい」と話した。
 82円切手の10枚セットで1300円。販売場所は、一部の簡易郵便局を除く同町と五島市の計31局。日本郵便のウェブサイトでも取り扱う。

江上町長(右)に切手シートのレプリカを贈る平山局長=新上五島町役場

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