<八戸三社大祭>騎馬武者 勇ましく/騎馬打毬

巧みな毬杖さばきで観客を魅了した加賀美流騎馬打毬=2日、八戸市の長者山新羅神社

 八戸三社大祭中日の2日、八戸市の長者山新羅神社で、約190年の歴史を誇る伝統武芸「加賀美流騎馬打(だ)毬(きゅう)」が行われた。紅白の陣笠と狩り装束を身にまとった騎馬武者が古式ゆかしい武技を披露。会場となった桜の馬場の土手を埋め尽くした観客を魅了した。

 騎馬打毬は八戸市のほか、宮内庁と山形市にのみ残る貴重な文化財。加賀美流騎馬打毬は、1827(文政10)年、第8代八戸藩主・南部信真公が長者山新羅神社を改築した際に奉納したのが始まりとされる。藩政時代の古式馬術を受け継いでいるのが特徴で、青森県無形民俗文化財に指定されている。

 太鼓と鐘の音が試合開始を告げると、紅白4人ずつに分かれた騎手が威勢よく馬場に入場。長さ約2メートルの毬(まり)杖(づえ)をたくみに操って毬を奪い合い、「よおー」と勇ましい掛け声と共に自軍の毬門(ゴール)に投げ入れた。

 国内でも数少ない古式馬術を見ようと、桜の馬場にはカメラを構えた大勢の見物客の姿も。土煙を上げ、毬杖をぶつけ合う気迫あふれる妙技に、会場から大きな歓声が上がった。

 この日は山車の夜間運行もあり、ライトアップされた幻想的な山車が市内を練り歩いた。八戸観光コンベンション協会によると、入り込み数は昨年より約4万5千人多い約23万人だった。

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