海外組としてプレイする日本代表選手の中でも、昨季マルセイユに所属するDF酒井宏樹ほど成長した選手はいないのではないだろうか。日本代表では不動の右サイドバックとなり、守備の1対1において酒井ほど信頼できる選手はいない。マルセイユでは右サイドバックの他にも左サイドバック、時にはセンターバックを任されるなど指揮官リュディ・ガルシアから全幅の信頼を受けてきた。
マルセイユでは昨季リーグ戦とヨーロッパリーグの両方でフル稼働し、ヨーロッパリーグでは準優勝を経験。日本代表ではロシアワールドカップで安定したプレイを披露し、セネガル代表のサディオ・マネらアタッカーを的確に潰してきた。
これを受けて仏『Sportune』は、「酒井の価値は爆発的に上がった」と特集している。マルセイユは主力慰留のため数選手を売却する可能性があり、酒井も一応そのリストに入っているようなのだが、マルセイユが設定している移籍金は1500万ユーロとなっている。
酒井は2016年夏にドイツのハノーファーからフリーでマルセイユに移籍している。同メディアは、フリーで獲得されたことを考えると1500万ユーロまで価値が上昇しているのは見事とマルセイユでの成長を称えている。
28歳の酒井はこれから2022ワールドカップを目指す日本代表のリーダーとなっていく存在だ。吉田麻也や柴崎岳らとチームを引っ張っていくことになるだろう。マルセイユに移籍した2016年夏以降の酒井の飛躍ぶりは世界も驚くほどのものとなっている。