助成金申請を放置、5万円を自腹 神奈川・秦野市職員

 神奈川県秦野市は3日、障害福祉課の20代男性職員が、市障害者グループホーム家賃助成の申請を放置し、助成金5万円を個人負担で支払っていた、と発表した。

 同課によると、市外に住む助成対象者に昨年7月から今年6月まで助成金計12万円が支払われるはずだったが、昨年12月から今年6月まで3回に分けて計5万円が振り込まれていた。7月12日に対象者の保佐人から問い合わせの電話があり、発覚した。

 市によると、担当職員は昨年7月に受けた申請書を引き出しに入れて放置し、上司にも報告していなかった。「他の業務を優先させてしまった」「自分が払わなければいけないと思った」と話しているという。

 市は今後、対象者に12万円を支払い、職員が払った5万円を返金してもらい、職員に返すという。

秦野市役所本庁舎

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