諫早駅の東西結ぶ「自由通路」 きょう供用開始 「まちづくりの核へ大きな一歩」

 2022年度の九州新幹線長崎ルートの暫定開業に合わせ、諫早駅(長崎県諫早市)の東西を結ぶ歩行者専用の「諫早市自由通路」が完成し3日、同市永昌町の現地で開通式があった。4日午前5時から供用が始まる。これに伴い、自由通路と接続する新しいJR在来線と島原鉄道の各駅舎も4日始発から利用が可能となり、乗降ルートが変更される。
 自由通路は長さ88メートル、幅8メートル、延べ床面積約2千平方メートル。市が駅東側に整備した再開発ビル1棟の一部と接続、既存のホームや線路の上空に架かる。24時間通行可能。16年6月に着工、自由通路と同ビルの総事業費は約27億円。
 開通式で宮本明雄市長は「今後の諫早市のまちづくりの核となる大きな一歩を踏み出した」とあいさつ。星の子保育園(山川町)の園児33人が太鼓を披露し、門出を祝った。
 これまで駅の東西を結んでいた地下道は4日午前5時で閉鎖。利用者は駅の東西に入り口がある自由通路から在来線や島鉄の各駅舎に入り、既存のホームから乗降する流れに変わる。
 市は諫早駅周辺再開発整備の一環で、自由通路のほか、商業施設やホテル、マンションなどが入る再開発ビル2棟や駐車場の建設に着手する。

諫早市自由通路の完成を祝い、太鼓を演奏する園児=諫早市永昌町

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