福山さんの巨大垂れ幕 世界遺産「一緒に知りたい」 県庁1階に展示 潜伏キリシタン遺産の登録記念

 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録を記念し、長崎県は3日、長崎市出身のシンガー・ソングライター、福山雅治さんのメッセージ付き巨大垂れ幕を県庁1階に展示した。
 福山さんはメッセージで「五島の久賀島には、海辺にポツンと建つ、小さくて素朴な教会があった」と遺産の構成資産に含まれる久賀島の旧五輪教会堂を紹介し、「世界が『守りつなぐべき』と認めた価値をみなさんと一緒に知りたい」などとコメントを寄せている。垂れ幕は横5メートル、縦1・8メートルの横長と、縦5メートル、横1・8メートルの縦長の2種類。9月末まで展示する。
 県は同日、多くの若者に潜伏キリシタン遺産を知ってもらおうと、19日に稲佐山公園野外ステージ(長崎市)で開かれる音楽フェス「Sky Jamboree(スカイ・ジャンボリー)2018」とタイアップすると発表。出演バンド「KEMURI」の楽曲「MIRAI」などをBGMに遺産を扱った映像を制作しており、フェスの前夜祭で流す。タイアップを記念したチャリティーTシャツも販売し、売上金全額を遺産の保護に充てる考え。

展示された福山さんのメッセージ付き垂れ幕=県庁

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