県民1人当たり ごみ排出量 全国上回る

 環境への負荷が少ない社会を目指す「ながさき環境県民会議」(議長・糸山景大長崎大名誉教授)は3日、県庁で総会を開き、県民1人当たりのごみ排出量が全国平均を上回っていることを報告した。
 同会議はごみの減量化と地球温暖化防止について話し合おうと、2012年に設立。県内企業や大学教授など54の団体・個人で構成している。
 事務局を務める県廃棄物対策課は、ごみの排出量に関する調査結果を報告。16年度、県民1人が1日に排出するごみの量は944グラムで、15年度を9グラム下回ったが、全国平均(925グラム)より多かった。
 調査結果によると、事業所が自治体に出すごみの量が11年度以降増加している。同課は「事業所が排出する紙類のごみが多いことが一因」と分析。委員からは「この会議で使用する資料もペーパーレス化してはどうか」などの意見が出た。
 ほかに、委員から所属団体における温暖化防止に向けた取り組みの紹介や、昨年のノーマイカーデー運動の実施報告などがあった。
 会議終了後に、環境美化や環境教育に取り組む団体を表彰した。

 被表彰団体は次の通り。
 【最優秀団体】▽NPO法人環境保全教育研究所(長崎市)
 【優秀団体】▽長崎トヨペット(長崎市)▽南島原市立西有家小学校

ごみの減量化などについて話し合った環境県民会議=県庁

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