住みよさ、泊まって体感 鳥栖市がお試し移住住宅お披露目

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 鳥栖市の住み良さを体験してもらう「お試し移住住宅」が同市河内町の河内ダムそばに開設され、7月30日にお披露目された。市内初のお試し住宅で、自然豊かな環境と都市的利便性の両方を備えていることをアピールし、移住者増や集落の活性化を図る。

 同市の人口は7万3280人(6月末現在)。県内自治体で唯一増え続けているが、2012年に7万人を突破して以降は伸びが鈍化。市の人口ビジョンでは35年に7万4千人台でピークアウトするため、さまざまな施策を展開することとしており、その一つがお試し住宅の導入だ。

 市が木造瓦ぶき平屋建ての大きな民家(敷地約650平方メートル、床面積約150平方メートル)を取得。大きな柱や梁を生かしながら内装工事などを行った。間取りは洋間2、和室4、台所。土地建物購入費1020万円、リフォームに500万円をかけた。改修などには県交付金を活用した。

 標高200メートル以上に位置し、窓を開けると涼しい風が吹き込む。そばを渓流が流れる。夏休み中は河内河川プールがオープンし、温泉・キャンプが楽しめる施設もある。市は「車と新幹線利用で、博多に29分で着く」と利便性もアピール。県が福岡や東京などで開く移住相談会でPRする。

 利用できるのは移住を検討中の市外居住者で3日から最大30日まで。家電品や家具、台所用品などは備え付けがあり、利用者は寝具、食材を用意する。利用無料。市によると大阪や海外在住の家族連れらから3件の申し込みがあっている。

 内覧会に参加した地元の農業村山昭男さん(71)は「移住してきてもらったらありがたい」と期待していた。河内地区は23世帯約50人が暮らし、人口は横ばい状態。2年前には移住者もあった。お試し移住の問い合わせは市総合政策課、電話0942(85)3511。

内覧会があったお試し移住住宅=鳥栖市河内町
縁側に面した二間続きの和室を見学する参加者=鳥栖市河内町