熊本城再建へ知恵 道路整備で出た不要な石を天守閣石垣に

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 熊本地震で被災した熊本城天守閣で、熊本市は積みなおしを進めている大天守の石垣に使う新たな石材として、整備中の自動車専用道路「熊本西環状線」の工事で出た不要な石を有効活用している。工事現場の“ゴミ”が加工されて熊本城の石垣に生まれ変わり、地震の記憶を後世に伝える。

 市は、7月23日に大天守の石垣の積みなおしを始めた。崩れたり緩んだりした計791個を積みなおす予定で、このうち約170個が割れるなどして使えないことから、新しい石に入れ替える。

 西環状線は、南区砂原町から北区下硯川町の12キロを結ぶ自動車専用道路。市が花園や池上町(いずれも西区)の金峰山系の山を削って道路を整備する中で、大天守の石垣と同じ安山岩が出たため活用することにしたという。

 市によると、道路整備で出た石などは通常、産業廃棄物として破棄される。整備工事を担当する市の北部土木センター高規格道路建設推進課は「たまたまだが石を無駄にせず、うまく活用できている。石を切り出す時は細かくしすぎないようにするなど、なるべく石垣に使えるように配慮している」と話す。

 市の熊本城調査研究センターによると、この道路整備事業から出た石を城内に運び込んで加工し、現在40個が作られた。ただすべての新材を工事からの石で賄うことは難しく、センターは「今後、ほかから購入することも検討しなければならないだろう」としている。(飛松佐和子)

(2018年8月5日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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