村内児童の大半が参加する盛況 五木村で地域おこし協力隊員がサッカー教室 谷間に響く歓声

サッカー教室で、平野貴嗣さんの指導を受けながらボールを追い掛ける子どもたち=五木村

 熊本県五木村で5月に始まった小学生向けのサッカー教室が、村内児童の大半が参加する盛況ぶりだ。川辺川ダム計画で水没予定だった谷間に元気な声を響かせながら、ボールを追い掛けている。

 主宰するのは、村地域おこし協力隊員の平野貴嗣さん(25)。小学校の部活動より充実した練習と、低学年と高学年のクラス分けで体の発達に合った指導を提供するのが狙い。

 2018年度末までに県内の全小学校の部活動が廃止されることも踏まえ、子どもたちが運動できる場をつくろうと考えた。

 平野さんは茨城県出身。大分県に住む父の近くに移住を考えていたところ、村の協力隊員募集を知り、応募した。昨年5月に着任し、小学生の頃からの競技経験を生かし、村内唯一の五木東小でサッカーなどの指導に当たっている。

 教室は毎週土曜の午前中、五木源パークで開く。全児童44人中、30人が参加。村外からも2人がやってくる。基本的な技術の習得はもちろん、本格的なゲームも織り交ぜて指導する。

 平野さんの熱心な姿に、子どもたちも夢中になってボールを追う。3年の杉本麻美さんは「先生は面白くて教えるのも上手。部活よりも自由で楽しい」と笑顔で汗を拭った。

 平野さんは今年3月、芝生の管理技術の資格を取得した。専門知識を村のスポーツ発展に生かすつもりだ。「自分ができることや好きなことで村が元気になり、子どもたちが楽しんでくれたらうれしい」と笑顔で子どもたちに向き合う。(松浦裕子)

(2018年8月5日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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