カブス・ダルビッシュがブルペン投球 復帰に向けて経過は良好

現在、右上腕三頭筋腱炎でDL入りしているカブスのダルビッシュ有が日本時間8月5日、復帰に向けてブルペンで50球を投じた。現時点では9月に復帰予定との報道もあるが、まだ明確なものにはなっていない。その中でも再びマウンドに戻るため、着実にステップを踏んでいる。

2度目のDL後はキャッチボールやブルペン投球、1Aでのリハビリ登板と段階を踏んでいたものの、ダルビッシュ自身は理想的な回復具合ではないことを明かしており、6月には古巣・レンジャーズのチームドクターによる検査も受けていた。最近では体の歪みを矯正するため、左投げで遠投を行うなど試行錯誤している姿も見受けられ、今後の調子が良ければ打者との対戦形式の練習も行うことも予定されている。

10日前からは右肘のリハビリではなく、背中のトレーニングを行っていたというダルビッシュ。左投げの遠投もその取り組みの1つだろう。練習を行ってダルビッシュは「これまでは違和感や痛みがあったことで他の練習をしてみようと思った。そして今、こうして投球練習ができていることは経過が良好だと思う」と話している。これまで状態については良い話が聞こえてこなかったが、復帰に向けてまた一歩前進していることになる。

ジョー・マドン監督は「彼の状態は上向きのようだ。表情も明るいよ」と良い方向に進んでいること語っている。チームは地区優勝に向けてレンジャーズからコール・ハメルズを獲得。ダルビッシュにとっても再びチームメイトになれたこともあり、彼が心の支えとなっているのではないか。実際に試合中には両者が会話している姿がある。まだ完全復活には時間を要するが、ダルビッシュが先発ローテーションに戻ることができればチームにとって心強く、2年ぶりの頂点に向けて大きな力となるだろう。彼の復帰を多くのファンが待っている。

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