【卓球】Tリーグの試合形式を徹底解説 3つの独自ルールとは

*写真は2日に行われたTリーグユニフォーム発表会見に出席した平野美宇(日本生命レッドエルフ)

2日、Tリーグのシーズン期間や、試合形式についての発表がTリーグ公式サイトにて発表された。

今までのリーグにはなかった“ビクトリーマッチ”の採用など、注目すべき点が数多くあるTリーグの2018-2019シーズンの日程、独自の3つのルールについて解説していく。

リーグ概要

チーム:男・女各4チームずつのリーグ戦
男子:木下マイスター東京、T.T彩たま、岡山リベッツ、琉球アスティーダ
女子:木下アビエル神奈川、TOP名古屋、日本生命レッドエルフ、日本ペイントマレッツ

選手数:各チーム6名以上
*世界トップクラスの選手(WR10位以内相当)1名以上との契約を義務付け。

シーズン:10月~3月
*有力選手が出場しやすいよう、ワールドツアー、世界選手権、日本選手権との重複がないように日程を考慮。
レギュラーシーズン:7回戦総当たり、各チームはシーズン21試合(ホーム/アウェイ戦およびセントラル方式)
*セントラル方式とは試合の開催地を1ヶ所に定め、その地で全チームの試合を行うこと。甲子園などがその例である。
プレーオフ(FINAL):リーグ戦の1・2位チームがファイナルを行い、勝者が優勝

2018-2019シーズンの日程

開幕戦:10月24日(男子)、10月25日(女子)
レギュラーシーズン:10月~2月(各チームセントラル3試合、ホーム9試合、アウェー9試合)
中断期間:1月は全日本選手権、ワールドツアーのため
ファイナル:3月16日(女子)、3月17日(男子)

Tリーグ男子の詳しい日程はこちらから
Tリーグ女子の詳しい日程はこちらから

Tリーグ独自の3つのルール

独自ルール1:チームマッチの方式〜新方式“ビクトリーマッチ”〜

基本は4マッチ(3シングルス、1ダブルス)で構成され、シングルスは5ゲームマッチ、ダブルスは3マッチ。各マッチの最終ゲームは6-6からスタートする。全チームマッチは必ず第4マッチまで実施。(3-0となり、チームの勝ちが決定しても第4マッチを必ず実施する)

第4マッチ終了時にマッチカウント2-2の場合、延長戦を行うのだが、この延長戦である“ビクトリーマッチ”、最大の特徴は、1ゲーム(11点)先取であることだ。たった11点を取っただけで試合が終了するので、迅速かつ緊張感のある試合が展開されることが予想される。また、ビクトリーマッチの出場選手は、ビクトリーマッチ突入決定後に指名するため、誰が対戦するのかはビクトリーマッチ直前までわからない。

(*マッチカウント2-2の場合のみ延長戦“ビクトリーマッチ”を実施)

独自ルール2:年間順位決定方式

1チームマッチの勝敗(マッチカウント)に応じて勝ち点をつけ、シーズン順位は勝ち点の合計によって決める。

独自ルール3:試合時間短縮の2つのルール

(1)マルチボールシステムの適用
複数のボールを試合中に使用する形式のことで、試合中はボールパーソンがボールを拾い、副審が球出しするため、球を拾っている時間が短縮できる。

(2)「20秒バイオレーション」の適用
サーバーは、前のプレーについて主審が得点をコールしてから20秒以内にサービスを開始しなければならず、違反した場合、1回目は警告。2回目以降はレシーバーの得点となる。これはテニスでも採用されている方式だ。

選手ランクと出場レギュレーション

選手ランク

「直近nシーズン以内」とは、n年前の1月以降を指す。2018年シーズン中であれば、2016年1月以降のランキング・大会成績が有効。)

所属&出場レギュレーション

(1)Sランク選手が必ず1名以上所属し、リーグ戦の8マッチデー以上に出場すること。
(2)AAAランク以上の選手がリーグ戦およびプレーオフすべてのマッチデーに出場すること。
(3)1つのマッチデーにおいて、Aランク選手は1名のみ出場可。
(4)1つのマッチデーにおいて、必ず日本人選手が1名以上出場すること。
(5)リーグ戦4チームマッチ以上に出場する選手が6名以上となるようにすること。
(6)年間の登録選手枠はスポット参戦選手をふくめて最大12名まで。
(7)プレーオフ・ファイナルはベストオーダーで臨むこと。

上記のルールはどの対戦日を切り取っても、世界トップの選手同士の戦いが必ず開催される(観戦できる、視聴できる)ように組まれたもので、各対戦日において、必ずチームのエース同士の対戦が実現し、FINALはチームのベストメンバー同士の対戦になる。

文・写真:ラリーズ編集部
参考:Tリーグ公式サイト「リーグ戦のしくみ」

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