エンゼルス・ソーシア監督が今季限りで退任へ

この決断はエンゼルスが変わる1つのきっかけになるかもしれない。日本時間8月5日、マイク・ソーシア監督が今季限りで退任する意向であることがわかった。これは「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が伝えたもの。19年間、チームの指揮してきた男のけじめなのかもしれない。

ソーシア監督は2000年に監督に就任すると2002年にワールドシリーズを制覇。最優秀監督賞を2度受賞しており、長期に渡ってチームを支えてきた。これまで長谷川滋利氏をはじめ、松井秀喜氏、高橋尚成氏ら日本人選手も指導した経験もあり日本のファンの間でも馴染みのある監督だ。今季は10年契約の最終年であると同時にチームは55勝57敗で地区4位と低迷しており、ポストシーズン進出は厳しい状況にある。

現在、エンゼルスはインディアンス3連戦に臨んでいるが、日本時間8月5日の試合では相手エースのコリー・クルーバーの前に散発3安打に抑えられ完封負けを喫した。4年ぶりのポストシーズン進出を目指すチームは大谷翔平の加入によって大きな注目を浴び、開幕直後は地区首位で好調だったが大谷をはじめ、投手陣の故障が続出し徐々に成績が低迷していった。

ローゼンタール記者によれば後任としてジョシュ・ポールベンチコーチや元タイガース監督のブラッド・オースマス氏、エンゼルス特別補佐を務めるエリック・チャベス氏の名前が候補に挙がっているという。メジャー1年目の大谷にとって異国の地での恩師の退任がほぼ決定となり、チーム内の急激な変化に直面している。ソーシア監督は大谷の希望通り、二刀流起用を実現させた指揮官。最近、大谷は投手として登板はできていないが打者としては2桁本塁打を達成。日米のファンを熱狂の渦に巻き込んだのはソーシア監督の手腕であってこそだ。

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