5日に行われたセレッソ大阪戦でも、サガン鳥栖FWフェルナンド・トーレスにゴールは生まれなかった。しかし、少しずつゴールに近づいているのではないだろうか。この試合では鹿島アントラーズから加入した金崎夢生と2トップを組んで先発したが、トーレスらしいプレイも何度か出ていた。
前半はボールタッチの数が少なかったが、この試合は前半15分に吉田豊のミドルシュートで先制に成功。リードを奪ったことで、前がかりになったセレッソ相手に何度かカウンターアタックを仕掛けることができていた。そこからはトーレスが攻撃に絡む機会も増え、サポーターも得点の匂いを感じたはずだ。前半には惜しくもオフサイドとなったが、高い位置でボールを奪ったところからトーレスが最終ライン裏に飛び出し、GKキム・ジンヒョンのタイミングを外すループシュートでゴールネットを揺らした。オフサイドの判定も際どく、トーレスらしいフィニッシュも見ることができた。
後半にはゴールキックをトーレスがヘディングで後方に流し、それを受けた金崎がGKと1対1の状況になるシーンもあった。金崎のシュートはストップされてしまったが、トーレス&金崎のコンビで得点を奪える可能性を感じさせるプレイだった。
試合もセレッソ大阪FW杉本健勇、MF山内寛史に終盤際どいシュートを放たれる場面もあったが、チーム全員で体を張って1点のリードを死守。1-0で勝利することに成功した。トーレス加入後はベガルタ仙台(0-1)、ジュビロ磐田(0-0)、清水エスパルス(0-1)と無得点のゲームが続いていただけに、ひとまず勝利できただけでも大きい。後半ロスタイムまで出場したトーレスも守備に走っており、勝利をもぎ取ろうとの意志が表れていた。チームメイトとも理解を深めているはずで、得点を奪える日も近いだろう。
[スコア]
サガン鳥栖 1-0 セレッソ大阪
[得点者]
サガン鳥栖:吉田豊(15)