幸せの黄色いスッポン? 長崎県雲仙市内で捕獲

 体が黄色いスッポンを長崎県南島原市有家町の高橋勉さん(78)らのグループが、雲仙市内で捕まえた。高橋さんは「まるで黄金のスッポン。何か御利益があるかも」と驚き、喜んでいる。
 高橋さんは毎年、針や釣り糸で自作した仕掛けを使い、友人らと3人で雲仙市吾妻町の川でスッポンを捕っている。黄色いスッポンは3日、高橋さんの友人ら2人が捕まえた6匹のうちの1匹で体長約30センチ。
 佐世保市の九十九島水族館(海きらら)は「かなり珍しい体色異常の個体」と説明。通常は深緑色だが雌の成体で、黒の色素がほとんど生成されない「白変種」とみられる。
 生まれつきか、外的環境による後天性かは不明。常に他のスッポンより目立ち、外敵から狙われやすいため、成長するまで発見される事例は大変少ないという。
 高橋さんは「こんな希少なスッポンは気が引けて食べられない」としばらく飼う予定にしている。

黄色いスッポンを眺める高橋さん=南島原市有家町

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