JFEサンソセンター、JFEスチール西日本・倉敷の大型空気分離装置が稼働

 大陽日酸とJFEスチールが共同出資するJFEサンソセンター(本社・広島県福山市)は、JFEスチールの西日本製鉄所倉敷地区(岡山県倉敷市)に建設していた大型の空気分離装置が稼働したと発表した。同地区に鉄鋼生産用の酸素ガス、窒素ガスを供給するための省エネ型の最新鋭装置で、29日に現地で竣工式を開く予定。

 稼働後40年以上経過し老朽化していた小型の空気分離装置6基の代わりとして大型で高効率の同装置2基を建設していた。2基のうち14号空気分離装置が7月31日に稼働した。もう1基の13号空気分離装置は1月に完成・稼働していた。

 新装置は2基とも1時間当たりの生産能力が酸素ガスで6万立方メートル、窒素ガスで8万3千立方メートルと国内最大級。投資額は合計約200億円。設計・施工は大陽日酸が担当した。

 29日の竣工式にはJFEの古川誠博倉敷地区所長、大河内巌倉敷地区副所長ら、JFEサンソセンターの上原正弘社長らが出席する予定。

 JFEサンソセンターは大陽日酸60%、JFE40%の出資比率で、両親会社向けの産業ガス製造・販売を手掛けている。

© 株式会社鉄鋼新聞社