日本パーツセンター、壁面緑化パネルを来春発売 東京五輪での採用に期待

 防護柵メーカーの日本パーツセンター(本社・金沢市湊、社長・中田誠一郎氏)はこのほど、建設・不動産開発事業などのトーケン(本社・金沢市入江)と共同開発している「壁面緑化デザインパネル」を来春、商品化すると発表。将来的には東京五輪や夏季の屋外イベントでの活用が検討されるという。

 日本パーツセンターが製造・販売する有孔折板に、小松精錬が開発しトーケンが販売する多孔質で保水性の高いセラミック基盤「グリーンビズ」に植物を植えて取り付けるもの。有孔折板の遮光性や通風性と、グリーンビズの蒸散効果を組み合わせることで温度を下げる効果が期待できる。

 パネルは目隠しや仕切り、フェンスとして利用する壁面型と、ベンチや自転車スタンドと組み合わせた自立型がある。

 このデザインパネルは、国土交通省が東京都内で実施している緑化による暑熱対策の実証調査に出展中。調査結果をもとに2020年の東京五輪・パラリンピックでの活用も検討されることになっている。

 両社ではこの調査結果を踏まえてさらに改良を加えるなどして、来年春の発売を目指す考えだ。

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