デビューから16年を迎えた男性3人組のオリジナル8作目。三浦大知、DA PUMP、w-inds.と同事務所の先輩が音楽面でも高評価を得ているが、次は彼らの出番だろう。
CDは、近年流行のトロピカルなサウンドから、ヒップホップやレゲエ色の強い楽曲、懐かしいディスコ調の楽曲、更には津軽三味線を取り入れたエールソングなど、かなり幅広く歌いこなす。アイドルらしい若さや爽やかさを放ちつつ、未来に向けての熱い野望を感じさせる歌詞（13曲中9曲に参加）や歌唱で統一されているので、多彩な曲調でもチグハグな印象はない。バラード『これまで、これから』の内容が、現在の彼らを象徴しているように感じた。今後、どこに向かうとしても重要な“通過点”となりそうなアルバムだ。
DVDは、既発シングル4曲やファンキーかつ妖しげな新曲『Love or Love?』のビデオ等を収録。『トーキョーフィーバー』での高校生設定（実年齢ほぼ30才）を観て、ツッコミどころがあった方が彼らの良さが出るのではと今後に期待。本作は、聴き手にとっても今の時代を知る“道標”となるはず。
（ポニーキャニオン・CD+DVD初回限定盤A 3426円＋税）＝臼井孝
