三菱マテリアル、「高機能製品カンパニー」新設 銅加工・電子材・アルミを統括

 三菱マテリアルは7日、銅加工・電子材料・アルミの3事業を統括する高機能製品カンパニーを10月1日付で設けると発表した。3事業は自動車やエレクトロニクスなど顧客基盤が共通。ともに外部環境で需要が大きく変化する。新カンパニーに3事業を統合し横断的にマーケティングや事業開発を担当する部署を設けることでシナジーを発揮。新製品・新規事業創出を加速するほか顧客の要求により適切に応えられる体制となる。

 伸銅品や電線などを担当する銅加工事業は現在金属カンパニーの事業部で18年3月期の売上高は約4千億円。ターゲット材などを手掛ける電子材料事業は単独で1カンパニーを構成し、売上高は約700億円。アルミの板や押出品などのアルミ事業はカンパニーには属さない事業室で売上高は約1400億円。新カンパニーの売上高は約6200億円となる。

 3事業は10月以降、高機能製品カンパニーの事業部として位置付け、企画管理・事業戦略・マーケティングなどで共通組織を設置。今後は次世代自動車やIoTなどの需要に対応し新製品・新事業の創出を加速する。

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