輸入物タコ、価格高騰 たこ焼き店では苦渋の値上げも

輸入タコの仕入れ値の高騰で、苦渋の値上げに踏み切ったというたこ焼き店=熊本市東区

 輸入タコの価格が高止まりしている。主要産地アフリカでの不漁を主因に、国内市場に品薄感が強まっているためだ。値上げに踏み切るたこ焼き店も現れ、じわりと影響が出始めている。

 「常連客のためにも価格は据え置きたかったのだが…」。熊本市東区で40年以上、たこ焼き店を営む田中秀樹さん(70)。昨秋、1パック(8個入り)400円から50円値上げした。

 同店のタコの仕入れ値は1キロ当たり2千円前後だったが、昨年10月に約500円アップ。これを機に苦渋の値上げに踏み切った。その後も仕入れ値が高い状態が続いているという。

 チェーン店でも同様の動きが。「築地銀だこ」を展開するホットランド(東京)は7月から全国の店舗で8個入り550円を30円引き上げるなどの価格改定を実施した。タコの価格高騰に加え、物流費や人件費も上昇。やむを得ずの対応としている。

 一部鮮魚店にも動きが出ている。輸入ゆでだこの価格を100グラム当たり約200円から50円引き上げたという熊本市内の鮮魚店は「入荷量も少なくなった」とぼやく。

 価格高騰の背景にはモロッコやモーリタニアといった輸入物の主力であるアフリカ産の不漁がある。東京都内の水産大手は「需要が高まったヨーロッパなどで輸入が増えているのも品薄感を強めている」とみる。

 「アフリカ産の価格上昇の影響で国産の需要が高まり、全体的に値上がりしている」と福岡県内のタコ加工業者。県内で最盛期を迎えている地ダコの入荷量も昨年の半分以下になっており、市場関係者の間では「手に届きにくくなるのではないか」との声も漏れる。(山本文子)

©株式会社熊本日日新聞社

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