不思議 放射線が見える 放影研 施設一般公開 きょうまで

 放射線の人体に及ぼす影響を調査、研究する長崎市中川1丁目の放射線影響研究所(放影研、丹羽太貫(にわおおつら)理事長)は8日、施設を一般公開した。9日まで。
 放影研は原爆傷害調査委員会(ABCC)の活動を引き継ぎ、日米共同研究機関として1975年に開設。一般公開は97年から毎年実施し22回目。
 被爆者の病気と放射線の関連を調べた結果や放影研の歴史などを紹介するパネルを展示。体験コーナーもあり、エタノールやドライアイスを使って放射線の通過跡を可視化できる装置「霧箱」を初めて設置した。霧箱で放射線を観察した市立伊良林保育所の橋本陸叶(りくと)ちゃん(5)は「花火の煙に見えた」とうれしそうに話した。

「霧箱」で放射線を観察する子どもたち=長崎市、放影研

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