JXTGホールディングスの18年4~6月期連結決算、営業益2.4倍の211億円

 JXTGホールディングスの18年4~6月期連結決算(国際会計基準=IFRS適用)は売上高2兆5669億2700万円で前年同期比15・4%増、営業利益2273億4400万円で同比5倍、純利益1451億3800万円で同7・6倍だった。

 このうち金属事業は売上高2693億7千万円で同比19・8%増、営業利益211億3200万円で同比2・4倍、純利益103億円で同比2・5倍。

 金属事業は、チリのカセロネス銅鉱山の生産量増加や銅価上昇などから増収増益。資源開発事業はカセロネス銅鉱山の収益改善や持分法損益の改善などから営業利益は前年同期比138億円改善し、61億円の黒字となった。

 カセロネス銅鉱山は同比113億円の営業損益改善(前年同期は82億円の赤字)となり、四半期ベースで初の黒字化を果たした。

 銅製錬事業は銅価上昇や電気銅販売量の増加があったものの、前年同期に海運子会社の株式売却益を計上していたため、営業減益。電材加工事業はスマートフォン向けなどIT分野での需要拡大などから同比9億円の営業増益。環境リサイクル事業は金属価格の上昇によるスクラップ市況の回復を背景に、リサイクル原料の集荷量が増加し、営業増益となった。

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