鷹の鉄腕・五十嵐、NPB通算登板数は歴代7位 日米通算1000登板も視野に

ソフトバンク・五十嵐【写真:荒川祐史】

今季も復帰後12試合に登板、日米通算では849登板に

 通算登板数のトップ10をみると、現役の中日・岩瀬仁紀投手が1位だが、実はもう1人現役選手の名前がある。それはソフトバンクの五十嵐亮太投手だ。

 五十嵐は現在通算766登板で歴代7位にランクインし、日米通算では849登板となる。

 1997年にドラフト2位でヤクルトに入団した五十嵐はプロ2年目の1999年に1軍初登板を果たすと、同年は36試合に登板した。2000年からは勝ちゲームでの登板が増え、2002年から3年連続で60試合以上に登板。力強いストレートとフォークを武器にヤクルトのブルペンを支えた。

 順調にプロ生活を送っていた五十嵐だが、2006年に29登板に終わると、オフには右肘を手術。2007年はプロ1年目以来となる1軍登板なしに終わった。苦しいリハビリを乗り越えて2008年に再び1軍のマウンドに戻り、同年は44試合に登板。翌2009年には抑えの林昌勇につなぐセットアッパーとして、5年ぶりに50試合以上に登板した。

 2009年オフにFA権を行使しメジャーリーグに挑戦すると、メッツ、パイレーツ、ブルージェイズ、ヤンキースでプレー。2013年から再び日本に戻り、ソフトバンクで6年目のシーズンを迎えた。

 ソフトバンクに移籍してからは、メジャー時代に習得したナックルカーブで打者を翻弄。移籍2年目の2014年は63試合に登板し、45ホールドポイントでチームの勝利に大きく貢献。リーグ優勝の立役者となった。

 2015年は故障で出遅れたが54試合に登板して、防御率1.38と抜群の安定感を誇り、ソフトバンクのリーグ連覇と日本一に貢献。2年ぶりにリーグ優勝、日本一を達成した2017年は故障で離脱する期間もあったが、46試合に登板して6勝を挙げた。

 故障で出遅れた今季は夏場に1軍に昇格すると、ここまで12試合に登板。この先、大きな故障なくプレーすることができれば、900登板、1000登板も夢ではないだろう。(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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