「意味ある」養育費払えに、10億円超渡したと反論 ブラピとジョリーさんの離婚訴訟

By 太田清

2013年6月、英ロンドンの映画館を訪れたアンジェリーナ・ジョリーさん(左)とブラッド・ピットさん(AP=共同)

 半ば泥沼化した感のある米男優ブラッド・ピットさん(54)と女優アンジェリーナ・ジョリーさん(43)夫婦の離婚訴訟だが、ピットさんの弁護士は8日、ピットさんが妻のジョリーさんと子供の生活費などとして130万ドル(約1億4400万円)以上を贈与した上、ジョリーさんの自宅購入費として800万ドル(約8億8800万円)を貸し付けたことを明らかにした。ジョリーさんは先に、ピットさんが6人の子供に「意味のある養育費」を払っていないとして養育費支払いを要求していたが、これに反論した。米誌「ピープル」(電子版)などが報じた。 

 ピットさんの弁護士はロサンゼルスの裁判所に提出した文書で、ジョリーさんの主張について「不要なもの」で「マスコミの報道を操作しようとする、見え透いた試み」と、報道を通じて裁判を有利に運ぼうとする意図があると批判した。 

 離婚は2016年にジョリーさんが裁判所に申請。ジョリーさんの弁護士は最近になり、ピットさんが「子供を養育する義務があるのに、夫婦の別離以来、意味のある養育費を払っていない」と主張した上で「過去1年半にわたり、夫婦の間で達した養育費支払いに関する非公式な合意が守られていないとの事情に鑑み、裁判所に支払い命令を出すよう求める意向がある」と主張していた。 

 2人は14年8月にフランスで挙式し、正式な夫婦になった。養子を含む6人の子どもがいる。離婚申し立ての理由はピットさんの父親としての振る舞いへの不満で、ジョリーさんは子ども全員を引き取り養育する権利を求めているという。 (共同通信=太田清)

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