〔口永良部島〕きのう8日に火山性地震一時増加 今後の火山活動に注意(8/9)

福岡管区気象台と鹿児島地方気象台によると、鹿児島県の口永良部島では、きのう8日午後、火山性地震が一時増加しました。
きょう9日の火山性地震の回数は少ないですが、火山活動がやや高まった状態となっていることから、気象台では今後の火山活動に注意するよう呼びかけています。
なお、口永良部島の噴火警戒レベルはレベル2(火口周辺規制)が継続しています。

口永良部島では、きのう8日12:00頃から21:00頃にかけて火山性地震が増加し、地震回数はきのう8日は36回と前日までの3倍近くに達しました。なお、きょう9日は15:00までに1回と少ない状態です。
また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は大きな変化はないものの、連日400~500トンとやや多い状態で推移しています。
気象台では火山活動がやや高まった状態になっているとして注意を呼びかけるとともに、引き続き、新岳火口から概ね1kmの範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に、新岳火口から西側の概ね2kmの範囲では火砕流に警戒し、風下側では火山灰や小さな噴石に注意するよう呼びかけています。

口永良部島では、2015年5月29日に噴煙が火口上9000m超に達する爆発的噴火が発生し、気象庁は噴火警戒レベル導入後初となるレベル5(避難)を発表、一時全島民が島外へ避難しました。
その後、噴火警戒レベルは順次引き下げられ、今年(2018年)4月30日以降は噴火警戒レベル2(火口周辺規制)が発表されています。

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