オリ吉田正が母校・敦賀気比に前祝いの一発 「明日は起きて見ようと思う」

オリックス・吉田正尚【写真:荒川祐史】

バックスクリーン右の3階席に飛び込む18号逆転満塁アーチ

■オリックス 7-6 西武(9日・京セラドーム)

 オリックスの吉田正尚外野手が4番の仕事で試合を決めた。プロ入り初のグランドスラムでチームを逆転勝ちに導いた。10日の第100回全国高等学校野球選手権記念大会に出場する母校・敦賀気比の後輩に向け前祝となる一発となった。

 驚愕の弾道を描いた打球はバックスクリーン右に突き刺さった。5回。1点差に詰め寄り、なおも1死満塁で4番・吉田正が打席に向かった。「少々、ゾーンにきたらいこうと思っていた」。西武・今井が投じた146キロの直球をフルスイングすると打球は一直線でバックスクリーン右の5階席ラバーに突き刺さる18号逆転満塁ホームランとなった。

 プロ入り初の本塁アーチ。中堅方向へ打球が失速せず伸びていく弾道には「グングン伸びていく打球が理想なので。センター方向にああいう打球が行くときは調子がいいと思います」と、手応え十分の一発だったことを口にした。

 夏の甲子園に出場する母校・敦賀気比は10日の第1試合(午前9時30分)で木更津総合と対戦する。甲子園出場が決まった際にはTシャツをプレゼントした“先輩”は「甲子園を見て僕も力をもらっている。ちょうど起きる時間なので、ちょっと早く起きて見ようと思います」と、後輩たちの晴れ姿を楽しみにしていた。(Full-Count編集部)

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