それはヘンだよ港区民!?帰国子女の港区男子に11の質問をぶつけたら、意外な答えが返ってきた

港区に生息する男子は、いくつかのグループに分けることができる。

経営者、外資系企業勤務、生まれながらの資産家…。

そのいずれのグループにも少数ながら必ず生息しているのが“帰国子女”である。

そこで今回は、これまであまり日の目をみることがなかった港区在住の帰国子女に、11の質問をぶつけてみることにした。

名前:和田さん(仮名)
年齢:34歳
職業:外資金融系にて営業
居住地:麻布十番
ステータス:独身、彼女あり

Q1.まずは、出身と簡単な経歴を教えてください。

両親がニューヨークで日本食レストランを経営していまして。だから、生まれも育ちもずっとアメリカです。向こうの大学では、アメフト部に在籍していたのですが、2年生のときに怪我をして離脱。アメフトができないショックで、キャンパスにいることも嫌になって…。

それで、思い切って大学4年のときに、日本に留学することを決めました。

Q2.日本で就職することを選んだ理由は?

留学するまでは家族旅行という形で日本を訪れたことはあったけど、生活というものは初めてで。でも、自分のルーツが垣間見えたような瞬間が多々あったんですね。たとえば自分は集団行動とかも苦ではないタイプで。協調性があるっていうのは、日本人だからなのかな、とか(笑)。

アメリカ時代には気づけなかったことも多く、すごく勉強になったんです。だけど、留学という形で来日している以上、アメリカに戻ることは決まっていて。そこで葛藤が生まれたんですね。でも、30代で日本に行くよりも、卒業後すぐに行ったほうがいいかもしれないな、と。

そこで、世界一のリクルーティングフェアと言われるアメリカのボストンキャリアフォーラムに参加したんです。

これは、日本の企業がバイリンガルを採用するために開催される企業説明会のようなもの。そこで最初に入社した金融の会社が目に留まり、日本で働くことが決まりました。

外資金融マンが絶賛するアメリカのドラマって?

Q3.金融の仕事を選んだ理由は?

アメフトの先輩がウォールストリートにある証券会社で働いていて。その彼に「お前は日本語もしゃべれるし、いいんじゃない」と。それで、「一度会社に遊びにくれば」って誘ってくれたんです。

トレーディングフロアを見学したときに、彼らが何をやっているかはさっぱりわからなかったけど、なんか楽しそうだなって。

あと、両親が経営していたレストランもウォール街に勤める人が多く住むエリアにありまして。客の多くは金融マンだったんですね。で、常連さんの1人にも「日本語も出来るし、自分勝手な人間への対応も慣れてるでしょ(笑)。だったら、向いてるよ」って言われてこともあり、なんとなく、金融を意識するようになったからですね。

Q4.そんな金融マンの、平日のタイムテーブルは?

朝は6時前には家を出て、20時ごろ帰宅。ちょっとテレビを見たり、お風呂に入ったらあとはもう寝るだけ。21時か22時にはベッドですね。

Q5.家での過ごし方は?

料理もするほうだと思います。特に両親に教わったわけではないけど、自炊することに抵抗はないし、ちょいちょい作りますね。ネットで食べたいもののレシピを探して作るうちに、なんだかんだ道具が集まってしまったというか。

バイタミックスやサーキュレーターは、すごく便利ですよ。特にお気に入りは、低温調理でステーキ肉が抜群にうまくなるサーキュレーター。鍋に水を入れてジップロックに入れた肉を中に入れるだけ。1万円ちょっとだけど、下手したらステーキ職人よりうまく出来ますよ。

Q6.なぜ麻布十番に住んでるんですか?

最初に住んだのは西麻布。日本で生活するのは初めだったので、特にどこのエリアがいいとかはなくて。首都高が近くてうるさいのと交通アクセスが不便で、引っ越しを決意しました。

今は麻布十番に住んで4年目。部屋は100平米ちょっとです。物が多いし、アメリカの大きい家で育ったので、広いのがよくて。

麻布十番を選んだのは、商店街が好きなのと外国人の友人が、この辺に多く住んでいるから。

それと、母の親友で自分にとって第二の母が近くに住んでいるのも安心感あっていいんです。

『ビストロチック』『ふるけん』など、毎日通っても飽きない店があるのも、十番に住んでよかったと思うところかな。

港区をニューヨークのエリアに例えるなら…?

Q7.では、休日の過ごし方は?

休みの日はネットフリックスを見たり、家で過ごすことが多いです。お気に入りはアメリカのドラマ『MAD MEN』。

アメリカのエンタメは好きでよく見るけど、ここ数年の中でナンバーワンのクオリティだと思う。セリフがすごく面白い。書いている人たちはすごいと思う。

ホームパーティーもたまにやりますね。アメリカでは日曜日に誰かの家に集まって、ピザを食べながらアメフトを見るっていうのが定番の過ごし方で。日本はそういうのが少なく、寂しいなと思ったのもパーティーを開催する理由です。

Q8.港区に住んでみて、ぶっちゃけどうでした?

日本に来た当初は、恵比寿と六本木の違いもわからなかったし、港区に対するイメージも持っていませんでした。

実際、港区に住んでみると、大使館が多く安全な街だと思いましたね。あと、自分と似たバックグラウンドを持った人がたくさんいる場所でもあるので、居心地がいいというか。

港区はニューヨークでいうならどこか? と聞かれたら、アッパーイーストという気がします。港区のほうが遊び場が断然、多いですけど(笑)。

東京とマンハッタンの大きな違いは、東京は23区でカラーが全部違いますよね。でも、ニューヨークは日本ほど区によってカラーの違いがそんなにないんです。でも大前提で、マンハッタンと東京は全然似てないと思います。

Q9.ところでこの自転車、何用ですか?

トライアスロン用です。去年くらいまでは年2回とか大会にも出ていました。出場した大会の数でいえば、10回は超えているかも。

旅行がてら海外の大会に参加することも多いですね。最近は忙しくてトレーニングが出来ていませんが、大会前は週に10回はしてました。トライアスロンって、それくらい過酷(笑)。

Q10.じゃあ、食事とかも気をつけてます?

坂を登るときとかって、体重が大きく影響するんですよ。だから、大会前は痩せないとダメなんです。

でもぶっちゃけ、減量で大切なのは運動より食事。1人暮らしで営業職だと、外食にすぐ慣れちゃうじゃないですか。

それだと歯止めが効かなくなってしまうので、減量時は自炊がメインに。週1で近所のスーパー『NISSIN』で買い出しをします。必ず買うものはミニトマトとフルーツ。小腹が空いたときのおやつ用に、会社にも必ず持っていきます。

Q11.最後に、日本とアメリカの違い、色々あると思いますが、日常で感じることはありますか?

日本人は基本、みんな丁寧で親切。でも目立ちたくないという気持ちが強すぎるというか。

以前、出張でニューヨークに行った際、大雪でタクシーがなかなか捕まらなかったんですね。で、ようやくタクシーが来たと思ったら、ちょっと前にいた男が割り込んできて、先に乗っちゃったんです。でもすぐにタクシーの窓が開いて「ダウンタウン行くの?なら乗りなよ」って(笑)。非常に合理的だと思いません? でもこういうのって、日本では考えられないですよね。

あとこれはすごく小さなことですけど、アメリカ人は基本シャワーのみの人が多いんです。

もちろん、自分もそうでした。でも日本に帰国して12年。日本に来たばかりの頃は僕も湯船につからなくてOKだったのに、今では帰宅したら即お風呂に直行(笑)。入浴剤もいろいろ試すけど、日本のバブのほうが落ち着く気がしています。

取材開始当初は、もう少しギラついた答えが返ってくるかもしれないと考えていたが、港区在住の帰国子女は意外と地に足のついた生活を送っている模様。

ニューヨークと港区の両方を見てきた彼は、どこにいてもマイペースに人生を楽しんでいる様子がうかがえた。

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