東京特殊電線、電子部品の電気信号測定治具を開発

 東京特殊電線は大容量高速通信などに用いる電子部品の電気信号を測定する治具を開発したと発表した。電子基板用検査針のコンタクトプローブで培った高精度な加工技術と、高性能な通信ケーブルで持つ高周波信号に関する技術を融合した製品。移動体通信基地局で光信号を電気信号に変える電子部品の変換性能を測定するために用いる。現在は試作品が完成しており、要請があればサンプル品を出荷できる。

 新製品は次世代移動通信やIoTの普及などによる通信データ量の増大に対応するもの。基地局でサーバーに接続する光ケーブルには光信号を電気信号に変換する高周波ICと呼ばれる電子部品が使われており、新製品は劣化が少なく正確に信号が変換できたかを測定するために用いる。同社では「今後も強みのある高周波分野に注力し、増大する需要に最適な製品を開発していく」としている。

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