阪和興業の18年4~6月期連結決算、経常減益54億円

サマンコール・クロムの投資損失など影響

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 阪和興業の18年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比21・8%増の4974億6400万円、経常利益が17・3%減の54億7400万円、純利益が19・5%減の35億6900万円で増収減益となった。

 売り上げ面では、鋼材価格が前年同期比で高水準だったことに加え、合金鉄やステンレス母材の拡販が奏功して増収に。損益面では金属原料事業や海外販売子会社の増益により営業利益はプラスだったが、為替差損や持分法適用会社の投資損失により経常益、純益を押し下げた。

 部門別で見ると、需給が引き締まり鋼材市況も上昇したが、上昇ペースが安定化したためヒモ付き販売、店売り分野とも利幅が縮小。売上高は16・0%増の2434億5400万円、営業利益は10・3%減の44億1800万円と増収減益となった。

 金属原料事業は、ニッケルやシリコン系の合金鉄価格の上昇やステンレス母材などの拡販が収益を押し上げたが、為替差損や出資先のサマンコール・クロム(南アフリカ)からの投資損失により利益が低下。売上高は67・4%増の728億8600万円、営業損益は1億5700万円の赤字となった。非鉄金属事業はベースメタルの国際価格が総じて高水準にあり、アルミニウムや銅スクラップの販売増により売上高は上伸。一方で金属価格の上昇幅が縮小したため利幅も減り、為替差損が重なって利益を下押しし、売上高は10・3%増の261億1300万円、営業利益は52・5%減の2億2100万円となった。