ボランティアも熱中症対策

 厳しい暑さが続く中、西日本豪雨で甚大な被害を受けた倉敷市真備町地区をはじめ、被災地で活動するボランティアらの熱中症対策が課題となっている。受け入れ団体などは活動時間を管理し、氷や塩分補給のあめ、作業上の注意点をまとめたちらしを配布するなどして、健康管理に努めている。

 「お疲れさまでした。氷と飲み物をどうぞ」。真備町地区にあるボランティア拠点の一つ、箭田サテライト(同町箭田)では、活動を終えて戻ってきた人たちに運営スタッフが声を掛け、氷入りの袋やスポーツドリンクを手渡した。

 「長袖、長ズボンでの活動は蒸し風呂状態で想像以上に暑いはず。しっかり水分補給し、体をいたわってほしい」と運営を手伝う男性看護師(40)=兵庫県伊丹市=は気を配る。

 箭田サテライトでは看護師が複数常駐し、ボランティアの体調に目を光らせる。気分が悪くなった人はクーラーが効いた救護用のキャンピングカーで休ませるほか、スタッフが氷入りの袋を自転車に積んで地区を巡回。テントには霧状の水が出るミストファンや扇風機を置き、塩分を補給できるあめも用意している。

 岡山県内各被災地でのボランティア活動を取りまとめている県社会福祉協議会は「熱中ボラ クール大作戦」と題したちらしを作り、岡山、倉敷、総社市などのボランティアセンターに配布した。

 ちらしでは、朝食・昼食を必ず取り、利尿作用があるカフェインを含まない飲み物で水分補給するなど注意点を列挙。現地での活動は2時間~2時間半程度とし、20分作業して10分の休憩を促している。

 倉敷市災害ボランティアセンターでは、グループごとにリーダーと時間を管理するタイムキーパーを決めている。全員が一度に手を止めることのないよう、休憩をずらす工夫もしている。真備町地区で復旧作業を手伝った大学3年の男子学生(21)=横浜市=は「暑かったけど、休憩を取りながらだったので動きやすかった」と汗をぬぐった。

 広島地方気象台の1カ月予報によると、中国地方はしばらく、気温が高い状態が続く見込み。県社協の担当者は「被災地にはまだまだボランティアの力が必要。しっかりと健康管理をして、息の長い活動をしてほしい」と呼び掛けている。

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