興南エース藤木、祖父にささげる1勝 宮城は直球勝負で3K救援

 興南自慢の左腕による“緩急リレー”が聖地で決まった。エース藤木琉悠の緩い変化球と継投した宮城大弥の140キロ台の直球で、打力の土浦日大を2失点に抑え込んだ。昨夏初戦で6点リードを逆転され、苦杯をなめたマウンドで、2人のスピード差でかく乱する継投が待望の勝利を呼び込んだ。

 3年生の藤木が先発し、緩い変化球で試合をつくった。甘い球を見逃さない土浦日大に「タイミングや芯を外すことを意識した」とスライダーやカットボールで外角低めを攻め、六回を終えて被安打2に抑えた。

 七回2死から連打と死球で満塁とされ、強打の1番打者を迎えたが「ピンチでもやることは変わらない」と、外角の変化球でこの日6個目の三振に仕留めた。

 昨夏の県大会直前、藤木が野球を始めるきっかけとなった母方の祖父・儀間清孝さんが亡くなった。痛めた肩の影響から県大会での登板は2回にとどまり、甲子園でも最終回に15球投げただけ。今回、「ずっと先発したかった。『やってやるぞ』と思っていた」と語る。

 興南最大の危機は2点リードの八回。藤木が招いた無死満塁の場面で、救援した宮城大弥がわずか9球で仕留めて得点を許さなかった。九回に投げた変化球は3球だけで、浴びた本塁打を除いて全打者に直球勝負。自己最速タイの143キロをマークして3三振を奪い、勝負を決めた。

 宮城は「自分がピンチを抑えるつもりで昨年からやってきた。悔しさを晴らせた」と力を込めた。甲子園初勝利を挙げた藤木は「しっかりゲームをつくって勝てたとじいちゃんに報告したい」と表情を緩める。「最後は打たれたので修正したい」と次戦をにらんだ。(我喜屋あかね)

土浦日大-興南 自責点0で8回途中まで好投した興南の先発・藤木琉悠=甲子園球場(田嶋正雄撮影)

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