救急対応など強化へ 新百合ケ丘総合病院が新棟

 新百合ケ丘総合病院(川崎市麻生区古沢、笹沼仁一院長)は救急医療やリハビリテーションを強化するため、新棟建設工事を開始した。9日に医療や工事関係者ら約80人が出席して、院内で工事の安全祈願祭を行った。

 新棟は鉄筋コンクリート造り5階建てで、延べ床面積約1万2200平方メートルの計画。2020年4月の開業を目指す。回復期のリハビリ病棟を中心に、がん患者の終末期の緩和ケア病棟、救急一般病棟の機能を備える。屋上にはヘリコプターが発着でき、救急患者の受け入れから入院まで同棟で一貫して対応できる体制を整える。新棟増築により、同院のベッド数は現在の377床から563床となり、市内有数になる。

 祈願祭で、同院を運営する三成会の渡邉一夫理事長は「産婦人科や小児科の不足、それに救急医療への対応のため、病院を設立して7年目。病床は常に満床だが、新棟建設で患者さんがじっくりリハビリし、安心して一生を任せていただけるような病院にしていきたい」とあいさつした=写真。

 同院は産婦人科や小児科を含む40の診療科を備える救急指定病院、地域医療支援病院。来年5月の完成を目指して立体駐車場(280台)も建設する。

あいさつする渡邉理事長

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