父が偉大すぎてプレッシャーが半端ない…… ジダン息子が明かした苦悩

ジネディーヌ・ジダンの息子であるエンツォ・ジダン photo/Getty Images

偉大な父を持ってプレイすることは決して簡単なことではない。現役時代に世界最高のプレイヤーと言われたジネディーヌ・ジダン氏の息子、エンツォ・ジダンがその苦悩を明かした。

レアル・マドリードの下部組織出身で、チームの指揮官を務めていた父ジネディーヌ・ジダンのもと、2016年夏のプレシーズン遠征に帯同し、インターナショナル・チャンピオンズ・カップでトップチームデビューを飾ったエンツォ・ジダン。ただ、その後は世界のトッププレイヤーを多く抱えるチームで出場機会を得ることができず、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)に1試合出場したのみとなっていた。

すると、2017年夏にレアルを退団し、アラベスへの移籍を決断。しかし、新天地でも思うような出場機会得られず、冬に戦いの舞台をスイスへ移し、ローザンヌに加入した。同クラブではリーグ戦16試合に出場し、チームの主力として活躍したが、先日スペイン2部に昇格を果たしたラージョ・マハダオンダへのレンタル移籍が発表されていた。

そんなエンツォ・ジダンがスペイン『MARCA』のインタビューに応じた際、移籍理由について「スイスでの冒険の後、僕はスペインへ戻りたいと考えていたんだ。いくつかオファーがあったんだけど、僕を理解してくれて、助けてくれる監督のもとでプレイしたかった。移籍する前に監督と話したら、喜びを感じることができたよ。だから、僕は二つ返事でここへ来たいと思った」と明かした。

さらにインタビューの中で、「ジダン」という名前のプレッシャーについて聞かれると「小さい頃から常にあったよ。これからも変わることはないだろう」と吐露。ただ、今はあまり気にしていないようだ。「でも、自分らしくいようと思ったんだ。最高のエンツォになることに集中しているよ。人々は比較し、批判し、多くのことを求め、いろんなことを言う。なぜなら、あなたの息子だから……。周りの人は関係ないことでも批判したがる。でも、僕はこれらのことについて気にしないようにしたんだ。最も重要なことは、僕にとって家族が誇りであることだよ」と述べている。

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