日本代表の一員として2018年ワールドカップで活躍し、次期キャプテン候補の一人ともいわれるDF吉田麻也。
そのユーモアは代表チームでも屈指であり、「プロサッカー選手兼プロブロガー」と自称するなど文才も豊かであるが、このほどあの伝説的番組のラジオパーソナリティに挑戦した!
その番組とは…
ニッポン放送をキーステーションに、全国36局ネットで放送されている大人気深夜番組「オールナイトニッポン」だ。
誕生から50周年を迎えた同番組では現在、ナインティナインの岡村隆史さんが木曜日のパーソナリティーを務めている。
しかし、9日に放送された回で岡村さんは休みとなっており、臨時パーソナリティーとして吉田に白羽の矢が立ったのだ。
オファーを受けた際、自身の滑舌が悪いことを理由に「ニッポン放送、大丈夫か?」と思ったという吉田。しかし自慢のトーク力でリスナーの爆笑を誘い、2時間があっという間に感じられるほどの内容だった。
番組は大きく分けて「吉田に対する質問」、「リスナー進路相談」、「DJ企画」の三本柱となったのだが、なかでも赤裸々に語っていたのが質問コーナーだった。
今回のW杯でも大きな話題を読んだネイマールの例の件について聞かれた吉田は、次のように答えていた。
吉田 麻也(日本代表)
(ぶっちゃけ、あのネイマールの痛がり方はどう思いますか?)
「いいね、こういうシンプルなやつがいいよ(笑)。
あれはちょっとToo much(やり過ぎ)だよね、やっぱりでも。Too muchという言葉が一番ピンとくるんではないでしょうか。
うーん、僕も何度か対戦したことはありますけど、たしかに速い。
速いからボールを取ろうとすると足に当たってしまうことはあるし、他の選手よりファウルを比較的もらう選手であることも理解してますけど、なんであんなに回転するのかなとは思いますよね。
だから倒されても普通はコロコロ(2回)、多くてもコロコロコロ(3回)でしょ?でも5、6回はやる(回る)からね(笑)。
僕らとしてもちょっと笑っちゃいますもんね。『え~』っていう。『どうしちゃったん?』って思いますよ、僕らだって」
文字にするとなんだかシニカルな印象を受けるが、決してそういうわけではなく、吉田はジョークの延長線としてこうした内容を語っていた。
そして、ネイマールの“演技“をただ愚痴るのではなく、しっかりと話をVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)制度の在り方につなげるなど、さすがのトーク力を披露したのだった。
吉田はこの番組で「納得いかないサッカー解説者はいるか?」や「ハリルホジッチ前監督解任の是非」といった際どい質問を受けたが、ジョークやノリツッコミを交えながら紳士に返答。
長友佑都の金髪にイメチェンしたことについてリスナーから「ややスベリでしたか?」と聞かれると、「ややスベリじゃなくてどスベリでしたけどね」という強烈な一言で笑いを誘う。
また、金髪から少し黒い髪が伸び始めた長友を見た岡崎慎司が「すっぴんのときのIKKOさんやん」とツッコむと、長友が岡崎に本気で肩パン(肩パンチ)したというエピソードも明かしてくれた。
その一方で、インターネット上での匿名での批判については「不快でしかない」と主張するなど、非常におもしろい番組でありながら吉田の考えも窺えるような内容になっていた。
放送はすでに終了したが、番組終了から1週間以内であればIPサイマルラジオサービス「Radiko」でタイムフリー聴取が可能だ。サッカーファンは必聴!
なお吉田はW杯後の休暇を終え、すでにサウサンプトンに合流済み。
今週末にはプレミアリーグの開幕戦を控えており、もちろん生放送ではなく7月末に行われた収録が流されていたようだ。