【今日は山の日】どうすれば「祝日」を作れるの?

今日8月11日は山の日で祝日です。この山の日は、2年前の2016年から追加された祝日です。この前の祝日は7月16日の海の日で、約1か月振りの祝日ですが、今年は土曜日と重なっているため喜び半減と…という人もいるかもしれません。では祝日はどうすれば新しく作れるのでしょうか? 小学生の時に夢見たであろう(!?)「365日、毎日祝日」も可能なのでしょうか?

山の日の制定過程を振り返ってみましょう。

制定まで8年。国会の半数以上の賛成が必要

山の日は、作曲家で日本山岳会々員の船村徹さんが2008年に提案したのが始まりとされています。下野新聞のオピニオン欄に掲載され、それから2年後の2010年には山岳5団体と呼ばれる団体により、祝日制定に向けた活動が活発化していきました。2013年4月、超党派の議員連盟「山の日制定議員連盟」が設立。6月上旬、海の日の翌日、お盆前、日曜日を祝日とする案の中から、盆休みと連続させやすい利点があるとしてお盆前の8月を祝日とする案が採用されました。

翌年2014年3月には、自民党・民主党、日本維新の会・公明党・みんなの党・結いの党・共産党・生活の党・社民党の9党は共同で国会に提案・可決され、制定されました。
提案されたのが2008年ですから、8年もの歳月がかかっています。

祝日が増えるのは嬉しいことですが、では、どうすれば祝日は増やせるのでしょうか?
祝日に関わらず、国会議員が法律を変更するためには、2つの条件が必要です。

(1)20人以上の賛成で法律を提案 

(2)会議に出席している議員の半数以上が賛成

この条件を見ると、まず賛同してくれる国会議員が20名いないと、法律を提案することすらできないことが分かります。さらには、国会議員の半数以上の賛成が必要、つまり衆議院では238人以上の賛成が必要となります。

今回の山の日は、長年に渡る全国の山岳団体の熱心な活動の結果、制定されるに至っています。子どもの頃夢見た「毎日が祝日」みたいな状態は、そうは簡単には作れなさそうですね。

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