アナウンス部門 長崎東高の中尾さん最高賞 信州総文祭 

 長野県で開催中の第42回全国高校総合文化祭(信州総文祭)は4日目の10日、15部門を実施。岡谷市で開かれた放送部門(アナウンス)で、「平和への取り組み」と題する原稿を読んだ長崎東高3年の中尾榛花(はるか)さんが最高賞に当たる優秀賞(8人)に輝いた。長崎県生徒のアナウンスでの受賞は5年ぶり。

 中尾さんは、毎月9日に平和集会が行われている長崎市立城山小を取材し、原爆投下時の同校の被害状況、集会が3月で800回を迎えたことなどを原稿化。明瞭な発声で、落ち着いて読み上げた。取材に対し「客観的に見つめ、情報を整理し、聞いた人が『そうなんだ』と新たな発見があるようなアナウンスを心掛けた。児童が平和に向かって進んでいることを伝えられて良かった」と話した。

 岡谷市など6自治体から一つを選んでPRの映像CMを作る放送部門(CM)では、長崎西高放送部に同市長賞が贈られた。2年の岩室玲香さんと岩本ひなたさんが、1日半の時間内で岡谷蚕糸博物館を取材し、30秒のCMを仕上げた。

 新聞部門(第22回全国高校年間紙面審査賞)では、長崎工業高新聞部が最優秀賞(5校)に次ぐ優秀賞(7校)、長崎南高、西陵高は優良賞を受賞した。

 長崎工業高は、昨年の宮城総文祭で県勢初の最優秀賞を受賞。同部長の渡部勇貴さん(3年)は「昨年の最高賞に恥じないよう部員が全力を出し切った。記事にするインタビューでは、相手の伝えたい気持ちをくみ取るように努めた」と話した。

放送部門(アナウンス)で最高賞の優秀賞に輝いた長崎東高の中尾さん(右)と、同部門(CM)で岡谷市長賞を受けた長崎西高の岩室さん(中央)、岩本さん=長野県岡谷市
新聞部門で優秀賞に選ばれた長崎工業高(前列)と、優良賞の西陵高(後列左)、長崎南高(後列右)の部員=長野市

© 株式会社長崎新聞社