【ソフトボール】アメリカが2大会連続決勝へ エース左腕が不調も監督「層の厚みがうちの強み」

世界女子ソフトボール選手権で決勝進出を決めたアメリカ女子代表【写真:荒川祐史】

日本がカナダに勝てば、アメリカの2020年五輪出場権が確定

 アメリカが世界ランク1位の底力を発揮して宿敵・日本を破り、無傷で12日の決勝に駒を進めた。第16回世界女子ソフトボール選手権準決勝が11日、ZOZOマリンスタジアムで行われ、アメリカは延長8回の末に日本を4-3で下し、2大会連続の決勝進出を決めた。

 準決勝まで52奪三振を記録した左腕モニカ・アボットが、初回に山本優(ビックカメラ高崎)の2ランを浴びるなど、2回2/3を投げて3失点で降板。予想外の展開となったが、厚みのあるブルペンと下位打線の一発攻勢で補った。タイブレーク方式で迎えた延長8回、日本の先発藤田倭(太陽誘電)から4点目を奪い、勝利した。
 
 米国のエリクソン監督は、日本について「疲れを知らないタフなチーム」と讃えながら、「モニカが打たれても、あとに続く選手がカバーできる層の厚みがうちの強み」と胸を張った。

 今大会の優勝チームが2020年東京五輪の出場切符を手にする。地元開催の日本は出場が決まっているため、12日の3位決定戦で日本がカナダを破り、2位以上を確定させると同時に、決勝の勝敗に関わらず、米国の東京五輪出場が決まる。(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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