三成と秀吉出会いの舞台、クラファンで修復 滋賀・観音寺

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新しい瓦にふき替えられるなど修復された薬師堂の落慶法要に参列した住民ら(滋賀県米原市朝日・観音寺)

 石田三成と豊臣秀吉が出会った戦国時代のエピソード「三献の茶」の舞台として知られる滋賀県米原市朝日の観音寺で、薬師堂の修復工事がこのほど完了した。11日に落慶法要が営まれ、地元住民や三成ファンら約100人が薬師堂復活を祝った。

 薬師堂は江戸時代の元禄年間に建立、天保15(1844)年に修復されたと伝わる。近年は屋根瓦がずり落ちて、雨漏りがするなど老朽化による屋根部分の損傷が目立っていた。2016年8月に檀家と住民による修復委員会が結成され、地元からの寄付のほか、インターネットで寄付金を募るクラウドファンディングで集めた資金で修復費約3千万円の大半をまかなった。

 法要の参列者らは、寄付した人の名前や願い事が記された瓦にふき替えられた真新しい屋根に見入っていた。修復委員会委員長の泉昌継さん(56)は「大雨が降った際に、堂内の備品を雨漏りでぬれないよう移動させたことが昨日のことのように思い出される」と感無量の様子。林昭一住職(45)は「三成公のご縁により修復できた薬師堂を地域挙げてお守りしたい」と語った。