「いきいき百歳体操」広がる 介護予防に効果の高齢者向け“筋トレ”

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「いきいき百歳体操」に取り組む高齢者たち=中島会館

 高齢者向け筋力トレーニング「いきいき百歳体操」が、兵庫県加古川市内で広がっている。実施会場は100カ所を超え、高齢者約2800人が週1回以上取り組む。参加者からは「膝や腰が動かしやすくなった」などの声が上がっているという。市は、筋力の維持向上によって将来的な介護予防にもつながるとし、さらなる普及を目指す。

 いきいき百歳体操は、気軽にできる運動として、2002年に高知市で始まったプログラム。続けることで筋力アップし、日常生活の動作が楽にできるようになるなどの効果がある。

 加古川市では14年から導入。各地の集会所などを活動の場として実施会場は徐々に増え、今年7月末現在、105カ所で取り組まれる。

 最も長く続けている会場の一つ、中島会館(別府町中島町)では、毎週金曜日にメンバーが集まる。体操の手本を示すDVDの映像を見ながら、椅子に座った姿勢で重りを付けた手足をゆっくりと動かす。メンバーは60~80代の男女約40人で、半数以上がスタート時から継続しているという。

 同グループの立ち上げに関わった民生委員の岩崎秀子さん(74)は「『スムーズに歩きやすくなった』などと効果を実感するメンバーも多い。体操が終わった後のおしゃべりやお茶も、長く続ける秘けつかも」と話す。健康づくりだけでなく、交流の場にもなっているという。

 「定期的に誰かと話す機会を持つことは、認知症の予防にもつながる」と、市高齢者・地域福祉課の担当者。「会場は順調に増えているが、全地域の高齢者が歩いて行ける距離に設けたい」と意気込む。厚生労働省は介護予防のための集まりを、人口1万人当たり10会場を目安としているといい、同市の場合は260会場が目標となる。

 新たに体操を始めたいグループ(おおむね10人以上)は、同課に申し込めばDVDや重りを貸し出す。初回から4回まで職員が会場に行き、説明や指導などの支援を行う。体操は簡易版が約32分間、スペシャル版は約43分間。

 体操は「かこがわウェルピーポイント」の対象で、50回参加で2500ポイントが付与される。同課TEL079・421・2044 (切貫滋巨)