元巨人・桑田氏がランニング本塁打 自ら率いる軟式野球チームを勝利に牽引

桑田真澄氏【写真:荒川祐史】

初回は投手で3者凡退、2回からは遊撃で華麗な守備披露

 軟式野球の第4回MLBドリームカップ東京Aブロック決勝(12日・大宮けんぽ球場)で、元巨人のエース桑田真澄氏がプレーイングマネジャーを務める桑田パイレーツが、2度目の出場で初めてブロック代表の座を射止めた。

 巨人時代のチームメイト、ウォーレン・クロマティ氏が率いるゼビオ選抜エクスポズとの投手戦から一転、打撃戦に展開する目まぐるしい試合を8-3で制した。

 先発のマウンドに立ち、初回を3者凡退とすると、2回からは遊撃手として軽快な守備を披露。まず2回に難しいバウンドのゴロを事もなげにさばくと、敵ベンチからは「桑田さ~ん、大人げないよ~」とジョークの野次が飛んだ。さらに、4回にも同じようなゴロを難なく捕球すると、また同じ野次。「軟式のボールはバウンドすると処理が難しいんですよね」と言ったものの、巨人時代にゴールデングラブ賞を8度も受賞した守備は健在だ。

 桑田パイレーツは5回まで無安打無得点に封じていたが、6回に大ピンチを迎える。四球をはさみ長短4連打で3点を返され、なおも無死二、三塁としたが、この回を2人の投手リレーで辛うじて3失点に抑えた。それでも桑田氏は「実は最後はもう1度登板して締めようと考えていた」と、これまでには経験していない再登板も視野に入れていたと話した。それだけこの最終決戦に懸ける思いが強かったのだろう。

 この日の桑田氏は、投げて良し、守って良し、さらに9番ながら打撃も絶好調だった。3回の初打席は遊ゴロに倒れたが、5回には先制の中前適時打を放ち、6回には左翼線へのランニング本塁打も記録した。

 三塁を回ったあたりで少し苦しそうな表情を見せ、生還した直後には三塁コーチャーに向かって「ストップでしょ、ストップ」と言って笑わせた。走塁中にはベンチから「脚(がつらないように)気を付けて。脚、脚」と盛んに冷やかされた。

 桑田氏は気持ち良よさそうに滴る汗をぬぐいながら、「バッティングはたまたまです。ランニング本塁打? 記憶にない」と言うと、横にいたクロマティ氏が「(巨人時代に)二塁打はよく見たね」とツッコミを入れた。(河野正 / Tadashi Kawano)

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