広島またもマジック点灯はお預け 緒方監督「選手は一生懸命頑張ってくれた」

広島・緒方監督【写真:荒川祐史】

本拠地での巨人戦の連勝は13でストップ

■巨人 8-4 広島(12日・マツダスタジアム)

 広島は12日、マツダスタジアムで行われた巨人戦に4-8で敗れ、昨年8月から続いていたマツダスタジアムでの巨人戦の連勝が13でストップした。対象チームの阪神がDeNAに敗れたが8月3日以来の敗戦で、またもマジック点灯はお預けとなった。」

 6月18日以来の先発となった福井が、5回途中で6失点と試合を作れなかった。初回にマギーの犠飛で1点を先制されると、2回にも陽岱鋼に2試合連続となるソロ本塁打を浴び失点。5回には3本のタイムリーを打たれてイニング途中での降板となった。

 1番でスタメン起用となった重信に2本の二塁打と三塁打を打たれるなど、毎回のように先頭打者に出塁を許す苦しい投球だった。打線は巨人先発の今村の前に4回まで得点を奪えなかったが、5回に代打・下水流の本塁打で1点を返し、8回には代わった宮國から鈴木の2ランとバティスタのソロで3点を返したが、反撃もそこまでだった。

 試合後に緒方監督は「こういう展開の中でも、全員が最後まで集中してやってくれた」と終盤に反撃した野手をねぎらい、「6連戦で厳しい環境の中で、選手は一生懸命頑張ってくれた」と、酷暑の地元での6連戦を4勝1敗1分で乗り切った結果を評価した。

 それでも「来週からまた一戦一戦、しっかり戦っていくだけです」と早口で続けた指揮官は、内容的に不満な点もあったようで、質問を続けようとした記者の言葉に応対することなく、早々とロッカールームへ引き上げた。(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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