のぞいてごらん水辺の昆虫 番匠おさかな館で特別展

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特別展示「佐伯の水生昆虫」の水槽を見学する家族連れ=佐伯市弥生の「番匠おさかな館」

 佐伯市弥生の道の駅やよい内にある「番匠おさかな館」で、特別展示「佐伯の水生昆虫」が開かれている。10月8日まで。市内に生息する生き物を中心に約20種を展示。生息環境や生態をパネルで解説しており「夏休みの自由研究の参考にしてみては」と呼び掛けている。

 水生昆虫は水面や水中にすむ昆虫の総称で、今回は主に流れがない止水環境の生き物を集めた。同館によると、かつてはどこの水辺でも観察された水生昆虫だが、農薬や外来生物、耕作放棄地の増加などの影響で全国的に個体数が急減。佐伯市はため池が少ないため、特に生息域が狭まっているという。

 展示しているのはゲンゴロウやヤゴ、コマツモムシ、アメンボなど。いずれも同館の学芸員2人が市内の池や水田で採取した。近年、県内では竹田市の一部地域でしか確認されていないタガメだけは栃木県から持ち込んだ。

 市内での採取が最も難しかったのはコオイムシ。「レッドデータブックおおいた」で絶滅の危険が増大している「絶滅危惧●(ローマ数字2)類」に分類されており、舗装されていない自然な環境が残った池を巡って探し出した。コオイムシは雌が雄の背中に卵を産み付ける独特の生態を持っており、特別展示でも卵を背負った雄を間近に観察できる。

 宮島尚貴学芸員(31)は「水生昆虫はかつて、子どもの身近な“遊び相手”だった。年配の方には懐かしく、今の子どもには興味深いのではないか。どれも形態が特徴的で、見ているだけでも面白い。今も市内にいろんな水生昆虫がいることを知ってもらい、環境の大切さを感じてほしい」と話している。

 開館は午前10時~午後5時。特別展示期間中の休館日は9月10日のみ。入館料は中学生以上300円、小学生以下200円、3歳以下無料。問い合わせは同館(TEL0972・46・5922)へ。